ランチパック列伝!

全国のランチパックを食べつくす夢への軌跡

茨城県笠間市産和栗入りクリーム&ホイップ

今回のランチパックは栗です。

茨城県笠間市産和栗が0.7%入った栗のクリームです。

0.7%?味に影響あるのか?と思うかもしれません。私もそう思いました。
が、パスタを茹でる時、お湯に塩を1%入れると、パスタに塩の下味が付けられるだけでなく、糊化を遅らせアルデンテをつくりやすいと言われています。

1リットルのお湯に対して10gの塩です。

料理をされている方だとわかると思いますが、「塩少々」と言った時の塩はせいぜい一つまみで1~2g程度。「10gの塩」は大胆な塩味に思いますね。

実際にクックパッドの塩ラーメンのレシピを20件ほど見ましたが、お湯に対する塩の量は0.19%~1.5%。中央値は0.83%で平均値が0.77%でした。

0.7%というのは味の決め手となる良い数字だという解釈でよろしいでしょうか。

ちなみに20件見た塩ラーメンレシピのうち13件は、サッポロ一番塩ラーメンを利用するものだったので、計算に入れていません。

 

・茨城県笠間市産和栗入りクリーム&ホイップ

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日時:2019/10/15
味の種類:258種目

茨城県は全国一の栗の生産地です。その中でも笠間市は有数の街ですので、栗の好きな人にとっては聖地なのでしょう。

栗は年々生産量が下がり続けており、Sex pistolsが「Never mind the bollocks」を発表した1977年には59,100トンあった収穫量も、Nirvanaが「Never mind」を発表した1991年には32,400トンになり、DDT「Never mind @後楽園ホール」のあった2017年には18,700トンと、減り続けています。

「Never mind(気にしないで)」縛りで推移をみましたが、気にしないわけにはいかない減り具合です。

1位茨城県と2位熊本県で全国の4割弱を生産していますが、その同量程度を中国と韓国から輸入しています。この輸入量も2000年をピークに1/5程度にまで落ち込んでいます。

ただ、世界的には1990年以降中国を中心に生産量は伸びています。国内の消費が落ちたのですね。
なぜ国内の消費が落ちたのか。私の小手先の調査ではここまでが限界でした。スイーツの多様化が原因でしょうか。機会があれば解き明かして追記したいと思います。

 

今回の参考:

クリ(栗)の産地 栽培面積 収穫量 出荷量 輸入量 輸出量|果物統計 グラフ

立正大学学術機関リポジトリ: 世界のクリ生産の動向について―温帯ユーラシアの東部と西部の比較―