ランチパック列伝!

全国のランチパックを食べつくす夢への軌跡

noteに移行してました

ブログの方はご無沙汰していました。ランチパック列伝です。

ご無沙汰していた理由は、300食目まで到達したことを機に、noteに移行したためです。

 

note.com

 

noteに移行しても、この300食目までの記録がなくなるわけではありませんので、ブログも残しつつ、301食目以降はnoteで蓄積され続けていく次第です。

 

私が拝見させていただいているブログの著者の方々も、noteとはてなブログの共存を試行錯誤されているようで、なかなか参考になりますが、私はそこまで器用ではないので、noteのみの更新に振り切ってみたいと思います。(でもたまにブログも更新するかもしれません。)

 

 

それでは、皆様、よいランチパックに出会えますように!

 

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チキンビーンズ

重複の見落としもあったり、同じようなものでも産地が明記されていたら別物扱いしたりしているので、厳密に合ってるかわかりませんが、今回のランチパックがご紹介し続けて300種目の食材です。

あらためて、どのように新規の食材として数えているかメモしておくと、

  • 食材名(今回であれば「チキンビーンズ」)が過去になければ新規
  • 食材名が同じでもパンが異なれば(今回のように全粒粉パンなど)、新規
  • 食材名が同じでも違うサブタイトルがついていれば(「シャキシャキオニオンソース」とか「群馬県産嬬恋キャベツ使用」とか)、新規
  • デザインが異なっても、パン・食材が変わっていなければ重複

という感じですね。
これに基づき、300種類のランチパックをご紹介したことになります。

実際には重複して食べたものもありますし、写真だけ撮って家族にあげたものもありますので、実際どのくらい食べたかは、わかりません。

多いように思えますが、10年以上このブログを継続している(途中更新しない時期もありましたが)ので、平均すると月に2件程度でしょうか。毎月4~5件の新商品が出ていることを考えると、見落としのほうが多いかもしれません。

ですが、こんなただの記録ブログが義務になると、辛くなって、また活動停止しかねないので、適当に気が向いた範囲で続けようと思います。

活動停止して困る人は誰もいないとか、そういうことは考えないことにします。

 

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日時:2020/05/01
味の種類:300種目

 

全粒粉パンも、ひよこ豆も、すでに紹介済みのため、今回この食材で何か書くことはありませんでした。300件も書いていると、こういうのばかりです。

lunchpack.hatenablog.com

lunchpack.hatenablog.com

なので、さきほど新商品を拾いきれていないという話をしましたが、珍しいものばかりに目が行って、ハムとマヨネーズとたまごの組み合わせくらいでは買う気がしないなどの弊害も現れております。

2014年に活動再開して以降、食材の紹介や産地の紹介などをしてきましたが、本日300件に到達するまで、128件の紹介記事を書いてきておりました。(それ以前は、単に「おいしかった」という感想でした)

ここから先は食材と産地だけではまかないきれないことも出てくると思うので、どんなことを書こうか試行錯誤しながら進んでいこうと思います。

 

上州麦豚肉入りカレー&たまご

ようやく関東も梅雨が明けました。
いつまでどんよりした天気なのだろうかと思ていましたが、8月をもって夏本番です。

一方で、暑くなりすぎない気候はオリンピックをするうえでは最高だったのが、なんとも残念です。

それにしても、梅雨明けが8月になることがあるものかと、気象庁の過去データを確認しましたところ、ちょいちょい8月の梅雨明けは発生していました。

近いところでは2007年、2003年。気にしていないと全く気付かないものです。

また、インターネットの普及で、このようなデータも気軽にみることができるようになったのかな、とも思います。2007年はiPhoneが世に登場した年です。

さて、もう少しさかのぼると1993年が梅雨明けの日が記録にありませんでした。

どういうことかというと、梅雨が明けなかった年であります。

そうですね。アラフォー以上の方々はタイ米を食べた記憶があるかと思いますが、その年です。記録によると、梅雨明け宣言をしておいて取り消したということもあったようで、まったく日が照らず、コメが育たなかったため、海外からコメを輸入したあの年です。

食卓には世界のお米が日替わりで並んだことを記憶しています。

中でもタイ米は多く流通しましたが、日本のコメのように炊飯器でお手軽にふっくらしたご飯を炊くことができず、インターネットでレシピサイトを見ることもない時代にテレビやラジオ、新聞で紹介された調理法を各家庭が試したわけです。もし今年コメ不足でも、パンや麺やシリアルでなんとかなっちゃうのかなと思うと、貴重な体験をしました。

とはいえ、タイ米もチャーハンやカレーピラフなどにするとエスニックで、なんかよかったですよね。結局カレーはすごいんです。カレーはすべてを凌駕すると幼心に響きました。

 

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日時:2020/04/18
味の種類:299種目

上州麦豚というのは、単体ではなく、いくつかの品種の統一銘柄です。

www.gm.zennoh.or.jp

今回のランチパックにどの豚肉が使用されているかはわかりませんが、これらの上州麦豚のいずれかが使用されていることでしょう。

地元の上毛新聞によれば、輸入豚よりも雑味となるリノール酸が少なく、オレイン酸が多く含まれるとのことです。オレイン酸といえば、オリーブオイルやキャノーラ油、アボカドなどに多く含まれるアレです。詳しくは過去記事をご参照ください。

lunchpack.hatenablog.com

国内では、鹿児島・宮崎に次ぐ広域な生産地が関東です(千葉・茨城・群馬(・栃木))(e-stat参照)。関東の住民は知らず知らずのうちにこの関東平野で育った豚を召し上がっていることでしょう。たまには産地を気にしてみるのもいいですね。
ま、どんな産地であろうとカレー&たまごである時点で絶対にうまいのです。

 

ツナチーとポテトサラダ

前回のブログで書いたイースターについて、ひとつ追記です。

水平線に囲まれた南海の孤島、イースター島は、イースターの日の夜にその島に到達したので、イースター島と名付けられたようです。

同様に、オーストラリアのクリスマス島も、(すでに一度到達してたにもかかわらず)クリスマスに到達したのでクリスマス島と名付けられたようです。

勤労感謝の日に到達して、勤労感謝島にならなくてよかったです。

 

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日時:2020/04/15
味の種類:298種目

みんな大好きポテトサラダ。大好きすぎて、日本ポテトサラダ協会なる団体が存在しておりました。

potasala.jp

こちらの日本ポテトサラダ協会さんによると、ポテトサラダの起源(諸説あり)のひとつとして、ロシアのオリヴィエ・サラダがあるとのことです。

ジャガイモがインカ帝国からヨーロッパに持ち込まれたのは大航海時代ですので15世紀~16世紀。日本にも16世紀末に伝播されたようです。コロナウィルスが1~2か月で世界中に広まったことを考えると、1世紀~2世紀かけてじわっと広まっていた時代と、現代のスピード感の違いたるや、です。このようなスピード社会で、世界の果てで流行ったものを即日インターネットで知り、SNSで見知らぬ人に拡散する。よく考えれば自分が携わる必要のないことの伝言ゲームを日々やっているわけです。

このブログもそれの一つと言えばそうなのですが、遠方から異国の人がやってきて、見知らぬ野菜を献上してきたので食してみようぞ、という時代の穏やかなスピード感もいいなと思う今日この頃です。

りんごカスタード

先日、預かった書類の日付を書こうとしましたら、日付欄に、「平成・令和」と書かれていて、〇で囲むようになっていました。令和という元号もなじんできたものです。

1か月後に迫った改元に向けて、新しい元号がいよいよ発表される!というワクワク(?)があったのは1年ちょっと前のことです。この間に台風が来たり、ラグビーワールドカップがあったり、コロナがあってテレワークしたり、もういろいろあり過ぎておなかいっぱいです。

カレンダー業者、手帳業者は、改元、オリンピック、延期のオリンピックと、「いつも通りのカレンダー」ではないことが3年続いて大変なことでしょう。

「常にだれよりも先に未来を描く仕事」に感謝です。

 

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日時:2020/04/08
味の種類:297種目

 

りんごもカスタードももはや解説する余地はないのでパッケージに記載の「Easter(イースター)」について語りましょう。

なお、カスタードについてのご紹介はこちら。

lunchpack.hatenablog.com

(アップルジャム&カスタードと、りんごカスタードって何が違うんだ?)

 

さて、季節外れですがEaster(イースター)はキリスト教の復活祭のことですね。処刑されたけど復活した、というイエスの伝説の中でも有名なあれです。

これに、死と復活の象徴としてタマゴを用いたようです。よくわからずタマゴをありがたがってましたが、そういうことです。

クリスマスと違って、イースターは日付が決まっていません。さらに西方教会と東方教会で幅も異なり、両方合わせるとに3月末から5月上旬までのどこかの日曜日という広さがあります。こんなに広いのでクリスマスの12月25日のような定着の仕方がされていないわけですね。

今日は、オリンピックが始まるはずだった祝日です。

何の日だったか覚えていません(すみません)が、動かしてもよかろうと思われた祝日が飛ばされてやってきたのは覚えています。
今年はやむをえませんが、やっぱり祝日は「x月x日 xxの日!」と日付に意味をもたらせるといいな、と思ってます。

まさか今日が、やることを失った祝日になるとは思いませんでしたが、あらためて昨年には想像もしていなかった現状を実感する日となりました。

東京は晴れ。いい日を選びましたね。

ピーナッツ

良い素材を使った料理を食べる時、凝ったタレではなく、シンプルに塩だけで味わうように、本物のランチパックを紹介する今回は、余計な前置き、時事ネタ、たとえ話やジョークなどは不要だと思っております。

今回ちゃんと「ランチパック ピーナッツ」を紹介することができることにいささか高揚しております。ピーナッツこそランチパックの原点であり、頂点です。

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日時:2020/04/08
味の種類:296種目(今回はカウントしてません)

1984年のランチパック発売当初からのオリジナル商品である、ピーナツ、小倉、ヨーグルト、青りんごのうち、レギュラーとして販売され続けている伝統のランチパックです。

当ブログでは12年前に一度ご紹介をいたしましたが、当時はピーナッツマークがプリントされたことに気づいて「Printedピーナッツ」と称して紹介しました。果たして、この時からピーナッツマークがプリントされたのか、もっと前からそうだったのに気づかなかっただけなのか、鈍感な私ではわかりません。

この時を除くと、実はこれまでに普通の「ピーナッツ」を紹介したことはありませんでした。ピーナッツやたまご、ツナマヨネーズといった常連のランチパックが英語併記になりましたので、もう、かつてのピーナッツのデザインには出会えなくなりました。

この無念さを忘れてはいけない、ランチパックはどんなにおなかがいっぱいの時でも「見つけたらすぐに買う」というモットーをあらためて肝に銘じる意味でも、あえてこのタイミングでピーナッツをご紹介することにいたしました。

 

最新のランチパックがおいしくても、このピーナッツのように定着するのは並大抵ではありません。オリジナル商品にはヨーグルトや青りんごがありましたが、前述のとおり(定番にしようという意志の下に)英語併記されたのは「たまご」「ツナマヨネーズ」「いちごジャム」「マーマレード」といった外れのないド定番食材です。

そんな熾烈な生き残りをかけて30年以上、ランチパックの看板であり続けたピーナッツに対しては、尊敬の念しかありません。次食べたらきっと泣きます。

「なめらかなピーナッツクリームをふんわりパンでサンドしました」

なんて素敵な言葉でしょう。もう辞世の句はこれで決まりです。

みなさまもピーナッツを見つけたらぜひ深い歴史とともに味わってください。
ランチパック列伝としてランチパックを紹介し続けた当ブログとしてもこの上ない喜びです。

ラザニア風&3種のチーズ

今回のランチパックは虫が苦手な方にはお勧めいたしませんので、予めご了承ください。虫が苦手な方はまた次回お会いしましょう!

さて、よろしいでしょうか。

 

今日は変態の話です。

といっても私のことでもなく、あなたのことでもなく、昆虫が幼虫から成虫に変わる際に姿を変える変態の話です。

大人になってからちゃんと理解したのですが、変態の中でも特に完全変態と言われるものは、幼虫から蛹になって成虫になる際に、蛹の中で体内組織がいったんリセットされて入れ替わるようですね。最初に考えられたGoToキャンペーンと現在様々な条件が付いたGoToキャンペーンのようなものです。世にはばたく際に見た目も機能も全く違うものに生まれ変わりました。

ランチパックに取り上げられる食材も同じようなところがあります。

餃子という定義を覆した「ランチパック 餃子」。まさかパンに取り込まれた「ランチパック お好み焼きと焼きそば」などなど、枚挙に暇がありません。

元々の食材の定義や要素を10cm四方のパンの中に詰めて再定義しなおすのがランチパックの神髄のように思います。

珍しく、ランチパックを食べ続けただけある名言を言った気がします。

 

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日時:2020/04/03
味の種類:296種目

ラザニアとはこれまた分類分けで悩む食材の登場です。

以前、パスタの分類をしたときにも登場しましたので、私の中では「面」の「麺」であるという扱いをしております。

これはトマトソースやチーズに大変よくマッチする料理ですので、「3種のチーズ」といったランチパックファンにはたまらない名目にするとは神奈川大学も相当イケてる大学だなと感動しております。

この神奈川大学で分子生物学というものを研究している研究室があるのですが、その流れで蚕(カイコ)の成虫というものを初めて動画で拝見しました。白くて神々しい姿は、蝶に勝る煌びやかさを持っていると驚きました。さすがはモスラのモデルだけあると思って調べてみたら、モスラのモデルは蛾でした。

 

黒こしょうメンチカツ ミルキーホワイトソース

ドラクエIIと哲学の話です。

ファミコンのドラクエIIはタイムリーでやっていませんが、IVやったあとにやった気がします(順番めちゃくちゃ)。

IIIで登場したセーブ機能がつく前でしたので、「ふっかつのじゅもん」でステータスを復元させるという仕組みを取っておりました。

30年が経ち、ブログ書けるくらいはコンピュータを解るようになりましたので、あの呪文で各種パラメータを設定してたんだなと思い返すわけです。

なので、有名な復活の呪文「ゆうていみやおうきむこう・・・」のように自分が遊んだ続きではなくても、レベル48の違う主人公でお金やアイテムもそこそこ持った状態から始めることもできました。

さて、話は変わって哲学ですが、バートランド・ラッセルは「世界5分前仮説」という仮説を立てました。これは映画「マトリックス」や「クレヨンしんちゃん 逆襲のロボ父ちゃん」などを見ると理解が深まるかと思いますが、今、自分が過去の連続の記憶の上に立ってあるというのは、果たして本当に継続されたものであるのか?その状態からスタートされたのではないのか?という観点の仮説です。

ドラクエIIの復活の呪文もこれを体現するかのように、まったく別の主人公として(しかもこの場合は勝ち組ステータスで)物語をスタートできます。

 

さて、皆様の過去の記憶は本物でしょうか?

 

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日時:2020/04/02
味の種類:295種目

 

想像したこともない、ブルドックとミルキーのコラボです。以前も書きましたがブルドックソース社の日本語表記はブルドッグではなくブルドックです。濁りません。

本ランチパック列伝読者では毎度おなじみですが、「東のブルドック、西のオタフク」と言われるほど東日本にお住いの皆様の舌を占領してきた猛犬です。

それがミルキーの可愛らしいタッチの絵に飲み込まれてしまった貴重なイラストがこちら。

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もはや雄牛(ブル)と戦わせるために開発された筋肉質な闘犬ブルドッグの面影はなく、体にハート模様まで備えて、室内ペットと化した21世紀型のワンちゃんが描かれております。

裏面に印刷されている犬の足跡まで愛らしさが漂っておりますね。ペコちゃんみたいに片目つぶって舌出して、甘さを十二分に表現できているのではないでしょうか。この「あまずっぱい」ブルドッグは、白と茶色の毛並みになっておりますので、本来のロゴのやや挑発的な表情をしたブルドッグと別の犬なのでしょう。この白と茶色の毛並みもミルキーとブルドックソースのソースの融合を表しているようにも思えます。細かい!

以前、スナックサンドの時にもこのようなパッケージデザインにおける子細なこだわりを推察してみましたが、今回も相当な力作だと見て取れました。感服とともに、袋を捨てるのがもったいないほどです。ただ、私の記憶によれば、ランチパックを食べた後、この袋はあっさり捨ててしまいました。記憶違いであることを望みます。